Their lyrics,Tokyoholic

 

初聴きはTokyo。関ジャニsエイターテインメント東京ドーム二日目の12/16。 聞き慣れないような聞いたことのあるフレーズ。セッションムービーのあの曲だと理解してからそのクールな世界観に惹き込まれるまでは、一瞬だった。音源化は嬉しかったが、ライブのあの高揚と熱気を覚えてしまったら今さら音源なんて物足りなくて聴けたものじゃないやろとタカをくくっていたら、まあ~~~熱い熱い。最高でした。

 

 

NOROSHIの特典である謎のセッションムービー、その答えがこの曲だ。 インストに見せかけておいて死ぬほどお洒落な歌詞をのっけて歌われたこのTokyoholicは、作詞作曲編曲全て錦戸亮というのが最大の特徴である。しかし、編曲ということは全ての楽器の楽譜を作成しているということ….だよね?DTMでぽつぽつ作ってるのかな….ウーロンハイ飲みながら…やばい、、、健気、、、なんて感想を抱く暇はない。聞いたあと、十中八九やべえ!!!!やべえ!!!!!としか言えなくなる。やべえやべえマンになる。というより、作詞作曲編曲錦戸亮ということを忘れるくらい楽曲としての完成度が高すぎる。こんなものを、CD特典として伏線を張られて、ライブで初披露されたらたまったもんじゃないでしょうが………………..最高でした………………ありがとう俺たちのRYOちゃん………………………..。

 

 

 

 

 


というわけで、無事に音源を手に入れたのでライブの時から燻らせていたTokyoholicへの感想、というよりポエムを綴っていきたいと思います。最近は地獄のヨ○ヒナ週のおかげでポエム製造に勢いがついているので、このノリのまま書いていこうと思います。

 

 

 

◯
イントロ



すばるがタンバリンをセットしている音から始まる。ライブももしかしたらそうだったのかもしれないが、忘れた。特徴的なフレーズの、ベースのソロリフからのユニゾンリフ。この、曲の最後まで続く狂ったようなリフレインが、holic、つまり中毒症状を表しているようでお洒落である。
ライブでは、セッション映像後にこのフレーズが流れてAre you ready?という文字がモニターに表示され、最後の一音とともにTokyoholicの文字が映し出され、バンド体系に整えたおっちゃんらにスポットが当たる。この上なくアツすぎる演出だ。初日はこの時点で卒倒しかけた。し、今回のライブのOPと並ぶ一番の血湧き肉踊りポイントとなった。リフはまもなく再び始まり、確かすばるの煽りで手拍子をしたはずだが、忘れた。(忘れすぎ)関係ないですけど、このベースのリフレインは、ジャコ・パストリアスのジャズセッション曲The chikenを彷彿とさせます。
基本的にTokyoholicは、♫ =♩♪という、八分音符を三連休符と見なすジャズ調(スウィング)となっているので、あながち間違いではない見地かもしれないが、そこらへんはRYO NISHIKIDOにしか分かりません。


◯
Aメロ

 

I’m so damn hungry…
Tokyoholicで一番印象的といってもいいこのフレーズ。すばるが比較的軽めに歌う。私は世界のRyoNishikidoと違って海外文化に疎いので、"damn"というワードを知らなかった。調べてみるとスラングなようで、sh*t fu*k と似たような意味合いだそう。非常にRYOちゃんらしいですね。「クッソ腹へってんけど… 」という感じですかね?間違ってたらどなたかツイッターにDMください。それにしてもスラングを歌詞一文目に持ってくるRYOちゃんcoolすぎて泣ける。思わずマスター、ジンをロックでと言いそうになる。
二番の村上くんパートでは、アイムソーダムハングリーとカタカナ表記になる。これはわざとであり、村上くんのクロニクルでの愉快な英会話を表してるとあとから知ったときは感動した。はあ~とんちが効いている。イケてる一休、錦戸亮。マスター、ジンをロックで。あと、村上くんパートでは「満たされへんまままた消化してくエビデイ」で「ままま」と"ま"が続くのだが、ここの"ま"がかわゆい。これもわざとですか?村上くんのま行がかわいいから"ま"を続けたのですか?それとも村上くんがママということ暗に示している?ジンをロックで!!
歌っている最中はリフレインは鳴りやみ、ベースとドラムのタム、ギターカッティング、そしてキーボード。キャップを後ろに被った主人公(RYONISHIKIDO)がガムを噛んで周りにガンを飛ばしながら、ポケットに手を突っ込んで東京の街を歩いているようだ。軽快であると同時に重たい印象を受けるタムのサウンドは、主人公のハイカットシューズのごわごわした足取りを思わせ、ギターのクチャクチャしたカッティングは噛んでいるガムを連想させる。ベースは車のエンジン音。東京の喧騒の中を、主人公は進みつづける。


Why are you so mean to me?
そんなはよ歩かれたら姿も見失うわ
安田くんパート。関ジャニ∞の関西弁曲ってTAKOYAKIとか好きやねんみたいなおちゃらけイメージしかなくて、その関西弁をこんなにオシャレに使いこなしてるのかっこいい!!!関西弁かっこいい!!!かっこいい関西弁使える関ジャニ∞かっこいい!!!と思った。そしてそれを歌ってるのが尼の工業地帯出身・安田章大なのがたまらねえ~(;_;)(;_;)
さて、ここの英語も私には聞き慣れない文法だ。(頭が悪い)調べてみるとmeanには"卑劣である"という形容詞的用法が存在するということ。
be+mean to +(人) = (人)に対して卑劣である
という意味らしいよ受験生~!
「なんでそんな俺に当たり強いん?」というくらいの感じか。なるほどTokyoholicの世界観と合致する。
そしてここでの、この曲での"you"は東京の街、そして東京に住むいけ好かないヤツらを指す。オシャレだ・・・。ジンロック!!
そして二番のRYOちゃんパートだが、これが!!!!!!!本当に最高なのだ。やばいぞ。思い出すだけで泣ける。RYOちゃんが顔をくしゃくしゃにして、「上から見んなやこっちも必死なんじゃ!!!ボケが!!!!」と叫ぶのだ。ボケが はこちらで付け加えたが、たぶん心のなかではそう思っているはずだ。もはや歌っていない。叫んでいた。怒鳴っていた。必死に訴えていた。東京という大都会に住んでいるだけで田舎者を見下すヤツらに、全部勝手に決めてしまう聞き分けのない大人たちに、些細なことで大騒ぎして人のプライベートを踏み荒らすくせにジャーナリズムを気取ってお高くとまるメディアに、何をしてもどれだけ尽くしてもなんにでも文句を垂れるオタクたちに。
RYOちゃんがあんなにくしゃくしゃな顔でこっちも必死なんじゃヴォケ!!!!!!!と吐き捨てる相手が思い当たりすぎて涙が出てくる。そして、RYOちゃんのその形相にあてられたオタクたちから漏れ出た「ヒィッ……….」という悲鳴、そして、日頃何らかに対し「そんな上から見んなやこっちも必死なんじゃヴォケが!!!!!!!」という鬱憤を溜め込んでいるオタクたちの「ウオオオオオオオ!!!!」という賛同が、会場のボルテージを最高潮にぶちあげる。



◯Bメロ

 

how far~からのシンコペーションニゾン、かっこよくて痺れるしかない。どんくらい走ったっけ?!てかどこ向かってるか分かってへんけど!行き先も分かってないまま、ただ歩くのクソ早い東京のヤツらに着いていくのがやっと。
Hey! wait!の掛け合い、ライブでサイコーに楽しかった記憶が蘇る。この掛け合いのために遠征したと言っても過言ではない。wait! は東京の連中に向けてだろうか。掛け合いにのせられて早まるスピード、昂るテンションは、RYOちゃんのHere we go then!で頂点に達する。スネアが暴れる。ベースが唸る。ここから主人公は、走り出す。



◯サビ

 

サビは、Tokyo!+語尾の"り"で韻を踏んでる日本語 という構造。おしゃんなコード進行にのせて、東京の街を人を避けながら駆け抜けていくような疾走感のあるテンポで進んでいく。Tokyo! コールはすばりょ以外のメンバーで、日本語はすばるとRYOちゃんが交互に歌うのだが、これがまた、センス抜群なフレーズの羅列だ。


一番は、東京への期待と、ほろ苦い記憶。
物語の始まり、淡い夢抱いたり、甘い罠に嵌ったり、時にゃ踏んだり蹴ったり。


二番は、東京への反感と、器用じゃない自分に対する嫌気。
ここじゃみんな強がり、見栄っ張りの集まり、気を抜きゃすぐ置き去り、また行き当たりばったり。


そして最後、それでも、東京に見出だす、希望。
終わらない物語、眠らない街明かり、ふと見上げた月明かり、なぜか涙こぼれたり…

 



ここでのすばるとRYOちゃんも、叫んでいる。メンバーのTokyo!コールも吐き捨てるように叫んでいる。
ここのTokyoコール、ライブでも音源でも村上くんの声が一段とデカくてよく聞こえるのだが、ハスキーで力強くて、とてもセクシーだ。自担なこともあり、私のなかで東京で第一線で戦ってる代表格といえばこの人なのだが、そんな男の仕事と酒、煙草で喉をやられたような、荒々しいTokyo!コールを聞くと胸がいっぱいで、泣けてくる。掠れ声は仕事の勲章。蹴散らされてボロボロになって、そのたびに立ち上がって、十分成功を収めたように見えてそれでもまだまだ伸び代があると笑った男の、魂のTokyo!が私の心を揺さぶって離さない。
すばるのガラスのような淀みのない歌声と、RYOちゃんのノイズのようながなり声のコントラストが、より一層東京への情緒を掻き立て、切なくさせる。泣く寸前のような、何かをグッと耐えるような歌声。 一発花火あげたると意気込んでやって来たものの、やってられないことばかりで、ウマの合わないいけ好かない連中ばかりで、彼らとうまくやっていけない自分、そんな場所で働くしか、そんな場所に染まるしか生きていけない自分も好きになれない。東京の路地裏で、なんやねん、と唾を吐いて唇を噛みながら拳を握るメンバーが目に浮かぶようだ。
でも、東京には仕事がある。同じ場所で戦う仲間がいる。唄が歌える。東京は成功する場所だ。遠かった幼い頃からの憧れの場所。そこに今自分は立っている。まだまだ負けていられない。愚痴をこぼして、ときどき泣いて、それでも夜景は綺麗で、だから前を向く。いつか夢が叶う場所を、憎めるわけないじゃないか。きっと好きになることはないけど、ずっと憎めない場所、東京。
東京に対する期待、不信感、 反感、嫌悪、憧憬、渇欲、希望、野望。そういったRYOちゃんの東京観が、関西から腹を据えて出てきた7人の男たちのむさ苦しい覚悟が垣間見えたサビだった。

 

 


◯中間

 


二番Aメロが終わったあとに、なんだか情けない感じのワルツになって丸ちゃんがげんなりするパート(ここは音源の方が好きだった)、大倉くんがダンディーに歌い上げるボサノバ風パートも組み込まれるのだが、コロコロと調子がかわってプログレのようで、RYOちゃんの遊び心満載である。聞くところによると、大倉くんパートの歌詞は煙草の注意表示をオマージュしているらしいから感涙に咽び泣く。どこまでオシャレ人間なのだ、錦戸亮・・・・。マスター、ジンをロックで……………….。

 

 

 

 

 

 

物凄く関係ない話をするのだが、私も超ド級のクソ田舎から大阪に飛び出してきた身なので、Tokyoholicをきくと結構グッとくるものがある。東京とは、都会のメタファーでもある。絶望しかない状態で都会を志す者は居ない。そして、何も失わないで都会に降り立つ者もいない。何かしらの期待と憧れを心に抱きながら、何かしらの犠牲をともなって、ふるさとをあとにする。
それぞれ都会に抱く理想のイメージがあるなかで、向かった先の都会を、期待以上の地にするか、期待外れな地にするは本人次第なのだ。しょうもない世界でしょうもないやつらにヘラヘラしながら、あるいはメンチを切りながら、それでも日々を戦う意味なんて、同じ場所で同じように戦う友がいて、ときどき泣いたりして唄を歌ったりして温もりを寄せ合う、それだけでええやんか、と言われているような気もした。それだけで十分魅力的な場所だと。
とにかくこれは、紛れもない応援ソングだ、ということが言いたかった。
RYOちゃんによるRYOちゃんの決意の曲であると同時に、RYOちゃんのための応援ソングだ。そしてそれを聞く私たちも、背中を蹴り上げられるような、そんな曲だ。

 



東京へ依存する。何もかも東京にまみれて、東京に染まっていく。
でも、東京に行くときにポケットにつっこんだ、涙と埃が混じってくしゃくしゃのどろどろになったあの頃の夢だけはずっと染まらないまま。いつかポケットから出して、大嫌いな東京の空に飛ばしてやる。今に見てろ東京。Tokyoholicはそんな、限りなく前を向いた、泥と埃と東京の排気ガスで薄汚れた希望の歌に聞こえて仕方がないのだ。

 


どうしてRYOちゃんは、そんな曲をこのタイミングで私たちに聞かせてくれたのか、それを勘繰るのはなんだか無粋な気がしてならない。冬のライブで聞いた、めっちゃ半端ないサイコーの曲。東京disってたけど、でもやっぱまだまだ東京で頑張るって。こんなもんじゃないって。そんな感じで良いのだと思う。伝えたいことは全て曲に集約するのがRYOちゃんだ。あとづけをダラダラするのはモテない男のやることだ。だから私は、Tokyoholicを、あのライブで感じたまま受け入れる。最高の時間だった。関ジャニsエイターテインメントの主役だった。勝ってほしいのではない、負けないでほしいと思った。私も負けたくないと思った。ここはまだまだ始まりとRYOちゃんががむしゃらに叫んでいた。それを聞いて少しだけ泣いた。一緒に生きたいと思った。一緒に頑張りたいと思った。たぶんそれで良いのだと思う。

 

 

 

最後は、タンバリンを投げ捨てるような音で終わる。まるで夢に向かってさっさとその場をあとにしてしまったかのように。曲の処理までオシャレだ。最初から最後までオシャレでしかなかった。もうオシャレとしか書いた記憶がない。そして、こんなオシャレな曲を聞く自分も、なんだかオシャレに思えてくる。たぶん、今日から、日常が、代わり映えしない自分の街が、そんな街でただ生きていく自分が、ほんの少しオシャレに見える。東京で、カッコ悪さ泥臭さまでオシャレに楽しんで生きている彼らのように。

 

 

 


今日は私の大切な人の誕生日だ。東京で日々戦っている姿を毎日テレビを通して届けてくれる。東京は仕事をするところだと語った彼は、私の大好きな元気一杯の笑顔の裏に何を隠しているのか、語らない、察させない。眠らない街明かりをみて、涙を溢すこともあっただろうか。それとも、そんな時期はとっくに忘れたと笑い飛ばすだろうか。 天の邪鬼でひねくれもので、それでもライブの最後の「お互い一緒に頑張ろう」という言葉はいつだって私を奮い立たせてくれる。仕事のときの、ヴォルデモートをも倒せそうな豪快な笑顔。ときたま見せるはにかんだような柔らかい笑顔。どちらも私の幸せの源だ。「僕にとってのアイドルというお仕事は、侍にとっての刀」。あなたに出会えてよかった。これからもずっと応援しています。一緒に頑張らせてね。 


村上くん誕生日おめでとう。大好き。