Street Bluesという酒に酔う

私はStreet Bluesが大好きで、StreetBluesが本当に大好きである。
絶対に生で聴きたい。今一番ライブでの演奏を渇望している楽曲である。なんなら今までのカップリング全部忘れてもいいのでStreet Bluesを生で聴きたい。それはウソだが、でも本当に、涙が出るくらい大好きだ。
ライブでどうしても聞きたくて、意気揚々とライブのお知らせを待っていたが、いざ発表された今回のアルバムコンセプト上、また今までの彼らの実績から、夏のツアーでStreet Bluesがセトリに組み込まれる可能性を考えると悲しくなった。いやでも是非、是非やってくださいね。
発売されてから時間は経ったが、少しだけ好き勝手にStreet Bluesの話をしたい。色々と見苦しい文章なので、何でもありな方のみ読んで頂ければ幸いである。




そもそもなぜStreet Bluesはあんなに良いのかを、少し考えていきたい。

私の担当(この呼称はすばるが嫌がっているそうだ。ゴメン)は村上信五であるが、最近はもうみんなリアコ枠に参入してきており、箱リアコという最高にだらしない応援の仕方をしている。友達とLINEでオッチャンらとの鍋パの妄想をしているときが一番幸せである。
まあでも歳は離れているし、リアコソングを歌われたところで相手の女と私を重ねるには難しいものがあった、そんな私に舞い降りてきたこの歌、主人公は高嶺の花やビキニのおねーさんを追いかけるダメ男ではなく、ちゃんとした男性である。そして、歌詞を見ても、歳上という設定に全く無理がない。StreetBluesは、ちゃんとした歳上の男性が、お酒の場を舞台に、「俺だけを好きになって」と自信満々に甘く愛を囁く大人の歌だ。オッチャンたち全員(恋愛対象として)好きだけど歳の差があって、高嶺の花でもビキニのおねーさんでもない普通の女である私にとって、経験豊富なオッチャンたちにリアルに甘く口説かれてるような感覚になれるこの曲は、最高以外のなにものでもなかった。
結論としてそれがStreetBluesの良さの全貌なのだろうが、ここで、もう少し細かく見ていこうと思う。



◯StreetBluesに惹かれる理由

・今までにない楽曲

まず、シンプルに、未知との遭遇の感動ということが考えられる。関ジャニ∞にあそこまでオシャンな大人の男の歌が存在しなかったということだ。関ジャニ楽曲は優秀なものが多いイメージだが、ああいうジャジーなテイストのラブソングは案外ない。
青春ノスタルジーや渇いた花は曲の傾向としては似ているが、やっぱり少しタイプが違うし、あそこまでど直球の口説きソングではない(むしろ失恋ソング?)。
また、口説きソングはたくさんあるが、そのほとんどは関ジャニアイデンティティでもあるモテないダメ男が歌っているトンチキソングである。
つまりマジの口説き歌詞+マジのジャズが合わさったマジのやつはこれが初めてなのだ。感覚としては、アルバムJUKEBOXを初めて聞いた時のものに似ている。
これが出来る、しかもかなりの完成度、かなりの渋さで、ということを証明したオッチャンらはかなり強い。もうなんでも出来るのではないか?すでにコミックソング、ロックはお家芸であり得意分野だ。キラキラアイドルソングも言われたらこなす。それに加えてこういうアダルトな曲を引き出しに入れたのであれば、ユニットとして申し分ないのではないか?と思う。




・罪深きパート割

先ほど本気の大人の男のジャズが存在しないと言ったものの、実はThis momentという、エロいテイストのメロディにエロい歌詞が乗っかった曲が、あるにはあるのだ。
思うにこの曲は、各々が三十路になり(This〜は2013年なのでリョーちゃんヤスス大倉くんが20代)、人間として、男として、良い感じに熟している今が時期としてはドンピシャなのではないかと思う。あの頃は、今思うと、This momentを歌うにはまだ渋みが足りていなかった。というより今のオッチャンらの渋みがパない。あの頃想像もしていなかったレベルで、セクシーでクールなオッチャンらになっている。ありがたい。
また歌唱力も格段に成長している。成長もしているし、それが上手く利用されている。何より、Street BluesとThis momentの違いはギター三人衆の歌の使い方の差が大きいだろう。
This momentはすばるがドロッッドロにエモーショナルに歌い上げるのに対し、Street Bluesはスマートなヤススのテーマだ。ヤススがほぼ半分を占めているという点が特筆すべきものであることは明らかだ。最初と最後もヤススで終わる。情熱的な歌ではあるが、ヤススが最初と最後をカラッとまとめ上げる。This momentが発表された2013年当時、このパート割にする発想はなかったのではないだろうか。
ヤススの歌は、器用貧乏と自称するだけあって捉えどころがない。カメレオンのように曲の雰囲気に合わせて歌い方を変えられる才能が、今までは凶と出ていたのか、あまり目立つことはなかった。本人にとっては不幸ではないのかもしれないが、彼のハモリ職人としてだけの扱いは、彼の歌の才能を知る者にとってはかなりの歯痒さがあった。
彼の歌は、実はかなり上手い。上手い、というのは、技巧的であるという意味でもあるし、心を揺さぶるという意味でもある。ビブラートはきめ細かくて美しいし、何より音程の扱いに関してはおそらくグループ1器用であると言える。外さない。いつでもCD音源を守る。また感情表現に長けている。元気が出るソングしかり青春のすべてしかり、ライブのラストの曲の彼を見ていると、ミュージカルを一本見たような壮大な感覚に包まれる。そして、グルーヴ感というのだろうか、音楽に「ノる」センスも随一である。彼の歌に関してはまた記事を別に割きたいくらい思うところはあるのだが、それは今度ということにして、掻い摘んで言えばそんなところである。

関ジャニの歌う曲は、繊細な技術がいるようなものよりかは魂の熱量で歌い上げるものが多い。そのことにより今まであまりフィーチャーされなかったのだろうが、来るべきときが来た。今回のStreetBluesでの大抜擢である。もうこれに関しては、私はようやくヤスス御大が見つかったと涙を流すしかなかった。こういう、"表情"が大切な歌にはヤススの巧みに幅を効かせる歌声は欠かせないのである。

そして、今回のヤススに光るのは今までの器用貧乏で甲高い、捉えどころのない歌声ではなく、33歳男性の、年相応の無骨な歌声なのである。煙草でやられたような掠れた声が色っぽく、あれ、安田くんってこういう声だったっけ...とドギマギしてしまう。一部のオタクを夢中にさせるふわきゅる章ちゃんの影は一ミリも存在しない。三十路半ばの大人の男がありったけの優しさとテクニックで繊細に女性を口説くさまがありありと浮かぶ、粗野というか、荒い歌声だ。これが安田章大さん33歳の素か、と思うとときめくような、そんな声である。もっとも、このStreetBluesのヤススの歌声もまた、カメレオン・ヤススの引き出しの一つである可能性も高いのだが。


また、リョーちゃんのどエロいサビもこの曲の特徴である。
甘い声とビブラートのかからないまっすぐなロングトーンでねっとりじっとり、情熱的でセクシーに歌い上げるのがおなじみリョーちゃんの歌である。
全編サイコーだが、「呆れるほどに」のリョーちゃんのファルセットがマジでほんまにどエロである。腰砕けである。密度の高い地声から、甘い芳醇な裏声に変わる瞬間で死ぬ。ヤメて!何その緩急?
そこから続く怒涛の展開もヤバい。「包み込む夜の帳に胸元も緩くなる もう今日は帰したくない」.....。え、天才?歌詞も天才だし、このパートを日本が誇る色男RYONISHIKIDOに持ってきたのも天才である。大体日本一のイイ男にこんな歌詞を歌わせて、落ちるに決まってるのに、私をこれ以上どうしたいのだろうか(?)
しかしながら、歌声があまりにも濃厚であるあまりIN、OUTにこの熱量でこられたら面食らってしまう(面食らわないけど)ところ、カメレオン・ヤススで余裕を醸し出し、高潮してきたボルテージのピーク、サビ部分で濃密なリョーちゃんを持ってくる、このパート割だ。ひどい。どうあがいても女になる。素晴らしい。
すばるに関してもそうだ。リョーちゃんがベトベトにエロいのに対し、すばるはわりとあっさり目なのもポイントである。すばるも割と素に近い声で歌っている。
例えるならばコース料理だ。ヤススは前菜とデザートで、リョーちゃんはメインのフォアグラと牛フィレ肉、すばるはポルチーニ茸のリゾットというところか。パート割のバランス感覚が非常に秀逸なのである。


他のメンバーに関しても、特に横山くんなんかは最高の横山くんの使い方という感じでもう涙、涙である。横山くんのホワイトチョコのような甘ったるい歌声が完全に陽の目を見た。あんな甘々に飲み干しちゃえばいいとか言われたらもうバーボンでもウォッカでも雑巾の水でもなんでも飲み干すしかない。良かったねヨコチャン...。
我が男・村上信五さんはなんやろ、え、あなたが口説かれてる?みたいな気はしないでもない。口説く気ある?酔った?骨抜きのメロメロな歌声なのだが。まあそれが凄まじくエッチなのでこの際どちらがどうとかは気にするまい。
ここのBメロは1人で担当するのだが、このヨコヒナのBメロの使い方も斬新で、こういう風なパート割があったのだな、と感心したところだ。


このように、ヤススで始まりヤススで終わる、すばるをあまり推さない、目立つBメロにヨコヒナといった、冒険的で奇抜な、しかし奇をてらうだけだなくしっかり個を活かすパート割が、StreetBluesを、今までに類を見ない極上の口説きソングに仕立て上げているのである。




・リアルな歌詞

三点目は、光景の想像が容易である歌詞、というところだ。例えば、これもThis momentとの比較になるが、This momentの歌詞は、なんか抽象的で、どんな恋愛なのか想像しにくいのである。不倫?浮気?二股?まあ何らかの問題を抱えている恋なのであろうが、詳細は分からない(This momentはそれを楽しむ曲だが)。
それに比べ、Street Bluesは、等身大の、ど直球の心理・情景描写が主である。少しキザで、あまり解釈の余地を与えない口説き文句。酸いも甘いも数多く経験しただろう三十路半ばの男性、それもいつものモテないイツマイくんのような男ではなく、おそらく百戦錬磨の色男だ。その色男が、気になる女を落とそうと必死になっている。男女2人でバーに入って、相手の女を落とそうとする主人公は、紅潮した頰、着崩したスーツで、紳士的な優しい笑みでは隠し切れない、"男の人の目"になっている。スマートでセクシーな歌詞だが、その状況自体は大人あるあるのリアルなものであり、歌詞から素直に描くことができる。

以下、妄想が甚だしくなるので注意されたい。



私が描くStreetBluesの舞台は冬だ。

12月、仕事帰りの寒い夜、クリスマスが近付いて浮足立つ街並みを掻き分けて、白い息を吐きながら職場の先輩である彼の背中を追って見慣れない道を歩く。連れてこられたバーには人があまりいなくて、カウンターは木の幹を縦に切った断面のようなつくりである。モダンすぎない、自然の暖かみを感じるナチュラルな内装、薄暗い明り。ジャズが流れている。二軒目。普段使いでも使えそうだが、現実離れしたロマンチックな場所であることは間違いない。いやらしい雰囲気ではないけど、夜に、気軽に異性を連れてくるところではないことは明瞭だ。
一軒目はどこだろうか。村上くんとなら一食2000円ほどの高級蕎麦屋に行きたい。これ取引先との接待で行く店の使い回しやろ、とか思いながら、あまり美味しいとは思えない大人な味を楽しみたい。安田くんとは立ち飲み屋。生大ジョッキを浴びるように飲んでも顔色一つ変えない安田先輩は、それでも少しだけ普段より声が低くなっている。リョーちゃんはお友達がやっている居酒屋。「職場の子」とだけ紹介されて少し胸が痛むけど、お友達の、「コイツあんまり女の子連れてけーへんよ」という言葉にちょっぴり期待する。丸ちゃんとは二軒続けてバーでもいいかもしれない。普段おちゃらけている丸山先輩が色んなお酒の味を知っていて、知らない一面にドキッとする。すばるは普通の、1000円内の、漬物が美味い定食屋が良い。仕事終わりにメシ行くぞ〜なんて言われて、いつもの定食屋に連れてこられて、食後に爪楊枝でガリガリやってる渋谷先輩に「このあと空けてんの?」と聞かれる。大倉くんと横ちゃんは一軒目からめっちゃ気合い入れましたみたいな、オシャレな店が良い。その流れで自然とバーに行きたい。

ああ、こうしてみると、誰も知らない渋いバーに、抱きたい女を連れていくのが似合う男しかいなくて泣けてくる。三十路中堅男性アイドルを応援している恩恵を授かっていることを実感する。

席につき、寒い外を歩いてかじかんだ手に、あたたかいおしぼりが渡る。彼は慣れた素ぶりでよくわからない銘柄の赤ワインを注文する。私はワインに明るくないので、同じものを、とだけ言うと、彼はこちらを見て微笑む。

StreetBluesは赤ワインの歌であると思う。冬の寒い日の赤ワインの歌。ウイスキーとか、ジンとかではない。冷えた体に濃厚に染み渡るアルコールと、ミネラル風味のぶどうの香り。自然色の中で鮮やかに輝くワインのレッド。グラスの中で波打つ、真っ赤に燃える愛の色がカウンターテーブルに反射して、光のルビーを作っている。
1軒目で自分の仕事の話をしていた彼は、段々私の話しか聞かなくなる。お酒は飲む方?普段はどういう店に行くん。誰と。それは彼氏?どんな恋愛してきたん。タイプは。今は彼氏おるん?。頭に響く優しい声と、慣れたようすで矢継ぎ早にされる質問で、酔っている私は取り繕う余裕もなくどんどん紐解かれていく。
三杯目あたりで彼は胸元を緩めて、時計を外す。露わになった首筋は僅かに赤い。初めて見る、彼の何もしていない左手首がセクシーで、ドキドキする。
職場では余裕の表情でテキパキ仕事をこなして焦り一つ見せない彼が、少しだけ顔を綻ばせて、緩くなった口調と、とろんとした目の奥の鋭く光る本能で、心の奥深くへ入り込んでくる。
口説こうとしてるな、と分かる。そんな彼の目から視線を外せなくなっている自分も、すっかり酔っていることも分かる。

気付けば2時間以上店にいる。途中で追加した、彼が好きだという銘柄のボトルもしばらく前に空いた。火照った頬を触っていると、「酔うた?」と聞かれる。帰したないなあ、なんて笑って言われるけれども、冗談なのかそうでないのかアルコールの回った脳みそでは判別できない。

最後にグラスに残っているワインを飲み干した彼を見て、帰りたくないと思う。バーからではなく、彼の隣から。「チェックで、」と言う声が寂しい。財布を出そうとするけれど「ええって」と優しく笑って制されて、ごちそうさまです、と弱く返す。
カウンターチェアから立ち上がると思った以上に酔っていて、歩くのがやっとだ。ジャズもあまりよく聞こえない。大丈夫?という彼の声だけ大きく反響するのだ。

店から出ると雨が降っている。冬の身を切る空気を浴びながら、回らない頭で、傘を差した先輩を呼び止める。振り向いた彼に、帰りたくないです、とか細く呟く。
彼は白い息を吐きながら笑って、うん、帰す気なかったわ。と、冷たい私の手のひらを掴む。彼の傘に入って、熱い手に引かれて、駅とは反対方向へ連れて行かれる。行き先を聞くほど野暮な女ではない。黙ってついて行く。大人の夜に消えていく。



...みたいな想像を掻き立てるStreetBluesだが、酒の種類など個人差はあれど、大幅にズレるような画を描いているオタクは少ないのではないかと思う。まあまあみんなこんな感じでしょう。ですよね?違うよ〜って方は私の描くStreetBluesというブログを書いて、私にDMでurlを送って頂きたい。焼酎片手にニヤケながら読みます。


この曲で印象的なフレーズは"時計を外した"だと思う。
ネクタイを緩める、ボタンを外す、など男がオンからオフになる瞬間を表す表現は様々あるけれども、"時計を外す"とは、ネクタイとかボタンが云々よりは全くいやらしくないのが逆に生々しくて色っぽい。普通にありえる行為の中にエロを見出してしまったらもうダメだ。時計を外す仕草は今まで注視して来なかったと思っていたが、夜ふかしで村上信五が時計を外す瞬間をリピートすることも、そういえば多々あった。やってたわ。でも忘れるくらい、どうってことない何気ない仕草である。考えてみれば、「時計」という嗜好品は、車、ネクタイと並んで仕事のできる男を象徴するものであると思うが、時計を外すという普通の仕草をこんな風に色っぽいフレーズとして応用出来るのは凄いと思う。洞察力の勝利である。(?)
二人で飲んでいる最中、腕時計の金属ブレスレットの中留をパチンと外すヤスス...。うん、色っぽい。


繰り返しになるが、やはりこのような、男性目線のあるあるのロマンチックなラブソングには、今回のヤススのような粗暴で繊細な「等身大の男性」っぽさのある歌声が一番効果的であると思う。
まあでも、天下のリアコ集団7人に歌わせたら声質のリアリティがどうとかいうアレではなくなってくる。普通にみんなリアルである。普通にこんな感じで口説いてんだろうな〜、と容易に想像出来る。キザでロマンチックな大人の男の歌詞が似合うオッチャンら大好き。よく今まで罪夏みたいなアチャ〜な曲が似合ってたな、というレベルで激シブの完成度である。恐れ入る。



ところで、一つの曲の歌詞の中で一人称が俺と僕の二つあるオレンジレンジ現象が生じているのだがこれは意図的だろうか?
大倉くん・リョーちゃんは「俺」で、すばるは「僕」なので、人によって使い分けているのかとも思ったがヤススは俺と僕の二つ使っている。うーむ。
それとも「俺に奢らせてほしい」「俺だけを好きにさせてもいいよね?」はセリフで、「僕の肩にそっと寄りかかればいい」というのは願望なのだろうか?なんとも自信のありすぎる色男であるが、まあリョーちゃんとかヤススに「俺だけを好きにさせてもいいよね?」とか言われたら、女として頷くしか選択肢がない。リョーちゃんに充てがう歌詞として正解すぎるのでヨシ。




◯ライブについて

さて、ダラダラ曲を解剖してきたところでライブの演出の話に移る。

上記の理由で、出来れば夏コンではなく冬に、クリスマス前の東京やクリスマスの名古屋で聴きたい曲である。
7人のオッチャンらは仕事帰りのようなラフなシャツにスラックスでカウンターチェアに座ってほしい。衣装テイストが一緒であれば、ベストやネクタイの有無など細かな部分はバラバラでも可である。むしろその方がいい。
衣装替えを埋めるバーテイストの映像が終わって、オッチャンらはスーツ姿に革靴でステージに上がってくる。イントロが始まる前、ステージ上手のコートハンガーにコートを掛ける。ジャケットも脱いで、チェアの背もたれに掛けてもいい。


バンドか歌のみか。これが迷いどころであるが、苦渋の選択の末歌のみでお願いしたい。カウンターチェアに座って長い脚を投げ出して、歌だけに集中して酔いしれてほしい。
丸ちゃんのウッドベースと大倉くんのドラムは捨てがたいので、二番から入ってもいい。村上信五さんのピアノは出来れば冒頭から。渇いた花が弾ける技術があれば、猛練習すればあのレベルなら可能であろう。
ギター三人衆はとにかく歌だけに没頭して、音楽に陶酔してほしい。

照明は薄暗めの、オレンジっぽいものがいい。あくまで普通のバーの、店内の照明である。ピンクとか紫とかいう官能的な色ではない方がいい。オッチャンらは女をそういうあからさまなに誘ってる店に連れて行かなければならない程、ムード作りが下手な男ではない。ソロで一人一人にスポットライトが当たるのではなく、ずっと薄暗いまま七人を照らしていてほしい。バーなので。

というかもうバーなので、お酒を持ち込みたい。というかもうメンバープロデュースカクテルなどをグッズにしてほしい。オッチャンらも飲んでいいことにしよう。一緒に飲もうや。(無理)


リョーちゃんはきっと片眉を上げて恍惚と歌うし、キングオブアイドルの安田くんは最後のパートで、男の目で胸元のボタンを外すかもしれない。オタクの悲鳴で終わる。
そして、その流れでThis momentを歌い、続くロイヤルミルクストーリーでアダルトでムーディな場から少し和やかな雰囲気にして、コーヒーブレイクでいつものオッチャンらに戻る。
え、メッチャ良い。え、良くない?我ながら完璧である。これが叶ったら、その幸せの絶頂でオタ卒しよう。オタ卒というか、その場で手首を切って人生を卒業するかもしれない。




以上が私のかんがえたさいきょうのStreetBluesだ。叶うといいなあ....。
長々と色々喋ってきたが、まあでも、こんなオタクの戯言は完無視で良い。前向きスクリームの衣装でも、キングオブ男の後でもなんでも良いので、どうか生でStreetBluesを聴かせてください。バーセットなんて小細工しないで、TシャツGパンでもオッチャンらは十分魅力的で格好良いので、ただ、どうしても大人の男の嗜む渋い音楽を生で聴かせてほしい。聞くところによると、すばるがラジオで「どう演出するか楽しみ」と発言したらしいので、その気持ちを忘れずに、何卒お願い致します...!